奇跡は日常の積み重ね
映画 トリツカレ男を見て来ました。
見るまでは、絵柄が独特だからな~とかそんな感じであんまり引っかからなかったのですが、なんかいいらしいぞという評判をちらほら聞くようになってだんだん気になって来たので行って来ました。
あらすじとしては、興味を持った事には取りつかれたかのようにとことんまでのめり込む事からトリツカレ男というあだ名を持つ主人公・ジュゼッペが風船売りの貧しい少女・ペチカと出会い、彼女に恋をしてその恋に取りつかれ、その中で起きる様々な奇跡の物語、という感じです。
物語の序盤もしくは映画で描かれる以前のジュゼッペが今までに数々トリツカレて来た物事を生かして奇跡を起こし、ペチカの抱える問題を次々に解決していくのですが、実際の奇跡ってこういう感じだよねと思いました。
奇跡というと魔法のようなものであったり、神様とかの人知を超えた存在がいきなり目の前に現れて八方良しになんとかしてくれる、みたいなイメージを持たれる事も多いですが、実際はそうじゃない。
物事は、日常や人生で培ったほんの些細な行動や心掛けの積み重ねという種があった上で、起きるべきタイミングで一気に芽吹いて作用する事で出来ている事が大半なんですよね。それがご自身にとって良い方向に向かえば奇跡と呼ばれ、悪い方向に向かえば不運と呼ばれる。
もちろん一時は不運に見えた事も後々振り返ればより良き人生のために必要な事だったと感じるケースもありますし、何をもって良し悪しとするかはその時の自分の意識次第な所も多くあります。
物事とはなるべくしてなり、そしてその日常や人生の些細な出来事、その人生を歩んでいる自分自身にきちんと向き合っていく事こそが今を生きるという事であり、人生なんだなと思います。
実際映画を見てみて、ストーリーとしてはネタバレしないように書こうとすると確かに先ほど書いた以上の事は書きようもないんですが、それだけだとまあよくある話だよねという印象になってしまうのが本当にもったいない良い作品でした。この映画の良い所を語ろうとすると結構デカめのネタバレをする羽目になるというジレンマ。アカン。
中盤から物語の空気が大きく変わるのですが、そこからグッと引き込まれました。
絵柄に癖があるけど序盤を過ぎたら殆ど気になりませんでしたし、メインキャストはタレントさんですが物語を邪魔する事は全くなく、そういった点で懸念されてる方も安心して見て頂ける映画だと思います。(いやほら我々オタクはね、メインキャストがプロ声優じゃないとどうしても一歩引いて見ちゃう習性がありますのでね……)
映画クレヨンしんちゃんの監督さんなので、映画クレしん刺さる人はトリツカレ男も刺さる人が多そうな気がします。
すでに上映館もかなり少なくなってたりして今月いっぱいやってるかどうかもわからない感じなので、ご興味があればお早めに行かれる事をおすすめします。都会では少しずつ満員の回も増えてるそうなので、都会の方はこれから上映館や上映回が増える可能性もありますが、地方はもう殆ど虫の息なのでね……。特に今はアニメ映画が大豊作でスクリーンの奪い合いみたいになってる時期でもあるので日に日に見るのが難しくなるかもしれませんが、それでもたくさんの人に見ていただけるといいなと思いました。
呪術廻戦もチェンソーマンも見に行きたいし8番出口も一応見ておきたい。
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蘭奢待が見たくて正倉院展に行って来ました。奈良県民なのに行くのはかなり久しぶりでした。蘭奢待には織田信長が切り取ったとされるのがここ、明治天皇が切り取ったとされるのがここ、と付箋がついていました。香りはさすがにわからなかったです。香りを再現して実際に嗅げる展示が今年あったみたいですが、正倉院展でもやってくれたらよかったのになー。
